(完)28歳の恋愛事情

それから礼央君に解放されたのは2時間後のことだった。





冷えきった料理を温め直してくれている礼央君の背中を見つめながら考える。




5歳差はなかなかに大きいのかも、なんて。





だって、体力の持ち方が全然違うんだもん。




…ガッカリ、させないといいんだけど。





そんな心配をしていると、温め直した料理が再び並べられた。





「「いただきます」」





お箸を持つと、礼央君に視線を向けた。




その視線を感じたのか、礼央君と瞳が絡む。