(完)28歳の恋愛事情

「礼央君……っ」




「その声、誘ってるとしか思えないんだけど」





と肩にキスが落とされ、腰で止まっていたはずの左手が太ももに伸びてくる。




スー…と線をなぞるように太ももに触れる指先がくすぐったい。




「じゃ一つだけ教えておきますね?…俺、好きになった女は毎日でも抱きたいくらい性欲強いんで。その覚悟しといてください」





そう告げた礼央君は、回収したばかりの下着たちを奪うと、にっこり微笑んだ。





多分その笑顔は……、___




「第二ラウンドスタート」





だと思った。