(完)28歳の恋愛事情

好きな人……



それって本当にわたし?



こんな時、記憶は冷静によみがえる。





"想い人"…



愛子の言葉と繋げてしまう。





礼央君の今の言い方的に、過去に好きな人がいたのは事実。





礼央君はその人のことを今も…、___




なんて考えてしまうほど、脳は余裕。





だけど、体は……




礼央君の指が太ももに触れるだけで感じてしまう。



一瞬にして余裕なんてなくなる。





礼央君に聞きたいことはたくさんあるのに、それよりも今は、礼央君を感じて求めてしまう。