(完)28歳の恋愛事情

すると、耳元に唇を寄せこう言った。





「茉希先輩を食べたいってこと」




「っ…わ、わたしっ?」




「すっげー甘そう…」





と言いながら、親指で唇をなぞられる。



礼央君の瞳…




それから唇をなぞる親指…




全てに色気のようなものを感じてしまう。





「礼央、君…」




震える声で名前を呼ぶと、そのまま吸い込まれるように唇を奪われた。