「で、それはいつなの?」




笑い終えた奈帆がそう尋ねてくる。






「少し先?とかだったかな」




昨日見た数字を必死に思い出す。





「そっか〜。じゃそれまでにイケイケの彼氏作んないとだね」




「それこそ無理だよ。そもそも出会いさえない環境でどうやって彼氏なんてできるわけ?」




「茉希はさ、色々と諦めすぎなの。考えてみてよ?出会いなんてたくさんあるじゃん。出会い系アプリに婚活アプリ…この時代にさえ乗っかっちゃえば出会いなんて一瞬だよ」




「…婚活アプリ、ね〜……わたしの勝手な偏見だけど、それに頼ったら負けなような気がするんだよね」




「負けって……なにも行動を起こさない茉希のほうが人生負けてるんじゃない?」






…ごもっとも。





そもそも今のわたしはなにかと勝負する場にさえも立てていないのが現実。