(完)28歳の恋愛事情

ランチを終え、会社に戻る道中で、少し先に見えた礼央君の後ろ姿にドキッとする。





このままじゃダメだよね…




ちゃんと話し合わないと。




素直にならないと。





ていう気持ちはあるんだけど、いざ礼央君を前にすると強がった言葉ばかりを並べてしまう。





そんなわたしを見兼ねたのか、珍しく奈帆が声をあげた。




「椎名君っ、」





奈帆に呼ばれた礼央君は振り返るなり、驚いた表情を見せた。




それはもちろんわたしも同じ。