(完)28歳の恋愛事情

振り向くなりそう言った礼央君に、とりあえず距離を詰めた。






てかなんでわたしがコンビニ通いって知ってたんだろう?




会ったことあったっけな?







礼央君に連れられ入ったお店は、会社から歩いて10分もしないお洒落なところ。




時間も時間で店内は賑わっていた。






「ここなんでも美味しいのでハズレなしですよ」






とメニュー表を取ってくれた。




「ここ、来たことあるんだね」




「ま〜、無理矢理ですけど、何回か」






…なるほど。





それは間違いなく"女に"だな。