(完)28歳の恋愛事情

それから昼休みに入り、行きつけのコンビニに行く為に会社から出たタイミングで声をかけられた。






「一ノ宮さん、」




「あ、椎名君…」




「椎名じゃなくて礼央。あの時そう言ったはずですけど?」






と距離を詰めてくる椎名君。




「んー、じゃ礼央君、なんの用?」




「ランチ!行きましょ?」




「ランチ?椎名君…じゃなくて礼央君と?」




「一ノ宮さんってお昼コンビニですよね?たまにはランチいいじゃないですか。全然奢るので行きましょ」






と返事も聞かずに歩いて行く椎名君…




礼央君の背中を見つめる。






「時間なくなりますよ〜」