そんなのたった一つしかないでしょ。




きっと……、



「礼央君のことなんだけど」




ほら、当たり。





「どうやら礼央君の彼女、同じ会社みたいなんだよね」




っ…なんでそこまで知ってるの!?





「へ〜。でもそれ、ガセじゃないの?」




と言った奈帆に、首を振って見せた愛子。





「絶対見つけだす!そして、相手次第では略奪するっ」




「略奪!?」




と、思わず声をあげてしまった。