そう言った礼央君は、腰に回した腕に力を入れ、抱きしめ直した。





この時のわたしは礼央君の"ずっと"の言葉に浮かれていたのかもしれない。




"ずっと"を他の言葉に言い返れば"永遠"にもなるわけで…






それは"結婚"を意味しているのかな…?なんて。





だから、"ずっと"という言葉がもっと重くて深いものを意味しているとは予想だにしていなかった。






この日は礼央君に抱きしめられたまま眠りにつき、朝まで爆睡だった。




こうして誰かと一緒に寝ることが本当に久しぶりで、それも想いを寄せる相手と過ごせたことに幸せを感じた日となった。