(完)28歳の恋愛事情

「……好き、なのかも(小声)」




「聞こえなかったんですけど」




「だ、だから……好きっ…なのかも」







そう言い終えると同時に抱きしめられた。





「その言葉、ずっと待ってました。俺も茉希先輩が好きです」




「っ……」




「後悔させないので、俺と付き合ってください」




「…はい…」






そう返事をすると、さらに強く抱きしめられた。





「素直じゃない茉希先輩もいいけど、素直な茉希先輩もたまには見せてくださいね」