(完)28歳の恋愛事情

すぐにそらしたのはわたしのほう。





端に座るわたしと、反対側の端に座る彼が関わることはないと思っていた。




そこそこ距離もあるし。




というか年下には興味ないから。





このビールを飲み終えたら、こっそり出ようなんてことを考えていた。






んだけど……ん?…






「一ノ宮さん…ですよね?」




そう声をかけてきたのは、さっき目が合った彼。




わざわざ隣に移動してきたようだ。






えーっと、確か彼の名前は〜……




「…あ、椎名君…だ」