だけど、雲の上の人は急に地上に降りてきて、あたしの横に座ったりする。
部活をしてると、1つ上のとも先輩を呼ぶ声がした。
「ともちゃーん、劇の衣装のデザインもう出来た?」
「もう出来たから今日提出しといたよー。」
ふと聞いたことある声だと思って振り返ったら、植本先輩だった。
きゃ~!とも先輩って植本先輩と同じクラスだったんだ!
「とも先輩、植本先輩と同じクラスなんですか?」
すかさず聞いてしまうあたし。
「そうだよー。あ、何ー?もしかしてたっちゃんの事気になったり?」
「いやっ…何ていうかすごいカッコいいですよね。」
「たっちゃんはカッコいいだけじゃないんだなぁ。面白いし優しいし完璧なんだよね。」すごい…
「良かったら今度あたしのクラスの何でもランキングの表持ってきてあげよっか?マジたっちゃんランク王だから。」
「本当ですか??ありがとうございます!」
中身もそろってるなんて聞いたら、余計に気に入ってしまう…ダメだよ佐知!
と思っていても、気付くと今度またいつ会えるのかと、植本先輩がいないかを無意識に探してしまう自分がいるのだ。
会えない日は1日ブルーだし、一目でも見れたらめちゃくちゃ浮かれてしまう。
