……ドタキャンで怒られるかと思ったけど、チョコひとつで許されるんならさっきのことも多めに見てやらないとバチが当たるのかもな。
まぁでも佑香もいなくなったことだし、やっと落ち着いて水原と話せる。
「なぁ」
ちらりと横を見る。
水原はまだ戸惑っているみたいで、そういうとこもやっぱり可愛い……。って違う違う。
今は話し合うことが先だ。
「私、」
呟いた言葉は小さく、よく聞き取れない。
「水原?」
「私、帰るね!?」
は!?
「水原!?」
いやなんでだよ!
まじで意味がわからず、頭の処理が追いつかない。
でも流石に3回目ともなると、身体が勝手に動くみたいで。
掴んだ腕は今度こそ逃すもんかと無意識のうちに力が入り、水原の身体はゆっくりと俺の方へと倒れてきて。
いわゆるバックハグみたいな状態になってしまった。



