私は小学生の頃から、
友達を作ることが出来なかった。

まず、
目が大きいおかげで私の第一印象は最悪だ。

少し目が合ったのだろう。
名前も知らない子から
『小町さんに睨まれた』
と泣かれたことが何度もある。

「元々目つきが悪いからです
私は睨んだりなんかはしていません」

とその都度弁明していたが


「小町さん。言い訳はいけません。
素直に認めて謝りなさい。」

と、度重なる苦情にシビレを切らした先生から叱責を食らったこともある。

周りの子は私に安易に近づかなくなった。



私は他の子と比べると少しだけ大人びていた。
そのため同級生で流行っていたプリティアやアイドルグループよりも楽器や読書が好きで話についていけなかったし、私の話を理解してくれる子もいなかった。


最終的には上辺だけの交友しか持たず
大人でいう世間話程度の会話しか出来ず
私は孤立していた。

幸い、一人間としてコミュニケーションは上手く取れるようには成長した。

両親の付き合いから仲良くなった幼なじみの樹里と颯真との関係に縋っていたからだ。