というか、ご近所さんって誰だろう。


目の前の家の天野おばさんかな?


それとも曲がり角の白野おばさん?


どちらも私が小さい頃からお世話になっているご近所さんだ。


まぁ、どちらの家も(面倒くさい)従兄弟がいるんだけどね。


時刻が七時半になるのを確認すると家を出た。


いつもの制服にスクールバック。



髪型はいつもと違うポニーテールにしていた


そして変わらない道………だったはず。


「………なんでいる?」


「はい?」


すぐ横にいつもの後輩がいた


「っていうか昨日のこと、忘れてないからね?」


「昨日?なんの事ですか?」


とぼける後輩に嫌気がさす。


「っていうか、私一緒に登校したくないんで。」


そう言ってはや歩きで学校に行こうとすると腕をガシッと掴まれた。


「それは出来ませんよ……?だって、僕……「ちょっと待って。『僕、せんぱいのお世話係ですから!』とか言わないでよね?」」



「すご~い!大正解です~!せんぱいのお母さんに頼まれちゃって……!と、いうことでお世話しまーす!」


「一応聞くけど、お世話って何やるの?」


べ、別に気になったわけじゃないんだからね?


お世話とか……き、興味な、ないから


「ん~そーですね~せんぱいのお供?お団子くれたらお供します!」


「あたし桃太郎じゃないんだけど。」


後輩の調子は絶好調らしい。私は絶不調だけど。


「じゃあ、せんぱいの生活を助けます!そしたら、せんぱい、竜宮…「浦島太郎の亀でもないから。」」


「ぐぬぬ……」と声を出した後輩。


すると突然、
「あ、あの……せんぱい。今日、ポニーテールなんですか……?」


「ちょっと暑苦しいから。」


「え、えっと、う、うなじが……僕には刺激が……強いです……。」


……?どの口が言っているんだ



昨日、あんなことしたくせに。何とは言わないけど。