「姉さんお帰りなさ、っ!姉さんどうしたの!?何かあった?」


ある日姉さんが学校から泣いて帰ってきた。


どうしたのだろう。


最近は特に元気だったのに。


とんかく、姉さんをソファーに座らせる。


「姉さん、落ち着いて。今は何も言わなくていいから」


姉さんの泣き声だけが部屋に響く。


姉さんが泣いている姉さんには申し訳ないけど、かっ可愛い。


でも姉さんを泣かせた奴はどこの何奴だ。


殺してやりたい。


姉さんを泣かせるなんて許せない。


10分ほど経っただろうか、姉さんが落ち着いてきた。


「姉さん、落ち着いてきた?」


「う、うん」


受け答えができるくらいには落ち着いてきたみたいだ。


「何が起きたのか、ぼくに教えてくれない?話すだけでも心が楽になるかもしれないから。」


姉さんが一つ一つ話してくれた。


話してくれたのは嬉しいけど、その内容はとても喜べるものではなかった。


むしろさっきにも増して殺意が湧いてくる。


どう殺してやろうか。