辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2


 セシリオは確認するように聞き返すと、サリーシャは心配そうにセシリオを見つめ返した。
 新郎たる自分はサリーシャより早く起きて色々なセッティングをする必要がある。当然早く起きるつもりだったのだが、サリーシャはゆっくりと起きて欲しいと。これはつまり、そういうお願いだろうか。
 思わずにやけそうになる顔を引き締め、セシリオは優しくサリーシャに手を添えた。

「きみがそう望むなら、喜んで」
「よかったわ! ありがとうございます」

 ホッとしたような表情で、サリーシャがはにかむ。

「閣下、末永くよろしくお願いいたします」
「ああ。きみを一生大切にする」

 それを聞いたサリーシャは嬉しそうに目を細め、セシリオの手に自分の手を重ねると頬ずりしてきた。

 ──くっ、可愛い……

 その様子があまりにも愛らしく、セシリオは顔を寄せると優しく唇を重ねた。