「さあ、湯あみの準備をいましましょう」
「──ええ、わかったわ」
サリーシャはおずおずとそれに従う。けれど、頭の中では朝ごはんは大丈夫だろうかということで一杯だった。嫌われてしまったらと思うと、気が気でならない。
──そうだわ。明日はセシリオ様に遅くまで寝て頂いて、わたくしが早起きすればいいのね。それで、朝早くからごはんを作ればいいのだわ。
愛する夫に一夜にして幻滅されるわけにはいかない。夜の準備をされながら、サリーシャは心のうちで固くそう決心したのだった。
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