辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 まっすぐに窓の方向を向いた目には一杯の涙を浮かんでいた。よく見ると瞼は泣きはらしたようになっている。きっと、メラニーやジョエルに強く叱られて昨晩はずっと泣いていたのだろう。
 窓の外など、最初から見ていなかったのかもしれない。

「怒っていますわ。とても、怒っています。でも、仲直りしに参りました」
「仲直り?」

 ローラは怪訝な表情を浮かべてサリーシャを見つめる。

「ローラ様はわたくしが好きだからあんなことをしてしまったのでしょう? わたくしもローラ様が好きだから仲直りにきました。それに、ローラ様にはひとつ謝らなければなりません」
「謝る?」