辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 俯くサリーシャをしばらく無言のまま見つめていたレニーナは、クスクスと笑い出す。

「正直な方ね。そのようなことは、言わなければよいのに。──でも、なんとなくそう思われていることには気づいておりましたわ」

 そして、神妙な面持ちで目を伏せた。

「この数週間ご一緒に過ごして、サリーシャ様はよくやっていらっしゃったと思いますよ。パーティーの準備は初めてでいらしたのでしょう?」
「ええ」
「お優しいし、お綺麗だし、頑張り屋だし、サリーシャ様のような方がいらしてよかったと思います。セシリオ様はサリーシャ様のことを本当に愛しげに見つめていて……本当に……こういうのを『良縁』というのでしょうね。セシリオ様は果報者ですわ」

 レニーナはそう言って、顔を上げるとにこりと微笑む。

「──アハマスで社交パーティを行う際には、是非わたくしも招待してくださいませ」