本人達の意志が全くもって無視されているし、なによりアハマス辺境伯夫人失格として離縁されれば、そのサリーシャを息子の妻にすることにメラニーが同意するわけがない。
しかし、大人びていてもローラはまだ十二歳。大真面目にその計画を実行に移した。そして、その結果がこれだ。
「だって、サリーシャお姉様は叔父様と恋に落ちて婚約したわけじゃないって仰ったわ。なら、お兄様と恋すればいいと思ったのよ」
涙ながらに語るローラの言い分には、本当に衝撃を受けた。
サリーシャがセシリオと別れてパトリックと恋をする? あり得ない。サリーシャはセシリオを愛しているし、パトリックは離婚歴のある年上女性などと結婚しなくともいくらでもこれから良縁が望めるからだ。
「それに、叔父様が独身になれば──」
さらにローラが続けようとしたところで、パシン! と乾いた音が響く。
しかし、大人びていてもローラはまだ十二歳。大真面目にその計画を実行に移した。そして、その結果がこれだ。
「だって、サリーシャお姉様は叔父様と恋に落ちて婚約したわけじゃないって仰ったわ。なら、お兄様と恋すればいいと思ったのよ」
涙ながらに語るローラの言い分には、本当に衝撃を受けた。
サリーシャがセシリオと別れてパトリックと恋をする? あり得ない。サリーシャはセシリオを愛しているし、パトリックは離婚歴のある年上女性などと結婚しなくともいくらでもこれから良縁が望めるからだ。
「それに、叔父様が独身になれば──」
さらにローラが続けようとしたところで、パシン! と乾いた音が響く。



