辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 けれど、サリーシャは二人からすれば叔父の妻だ。それは無理なことだと諦めていたある日、サリーシャが注文ミスをした。そのとき、ローラは偶然、メラニーがレニーナと話している会話を耳にしてしまったという。
 
「書き間違えてしまったようですわ」
「そう。一度の失敗なら仕方がないこともあるわ。何回も続くようならセシリオに結婚の継続を考え直せと進言しなければならないけど、これくらいなら様子を見ましょう」

 それを聞いて、彼女は閃いた。
 サリーシャが失敗続きになってセシリオと離縁すれば、サリーシャは独身になる。ちょうど兄のパトリックは年の頃が似ているし、サリーシャといるときはいつもまんざらでもなさそうだから、サリーシャはパトリックと再婚すればよいと。

 サリーシャはもちろん、大人には到底理解できないような、幼稚な計画だ。