辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 昨日の夜、セシリオから書き間違えのカードと作り直したカードを手渡されたメラニーは、それを見て違和感を覚えたという。母親であるメラニーは、見てすぐにあの字がローラのものではないかと疑いを持ったようだ。

「なんで……、なんでそんなことを……?」

 サリーシャは、ローラとよい関係を築けていると思っていた。信じられずに呆然とそう聞き返すと、ローラは泣きながらこう言った。

「だって、サリーシャ様に本当のお姉様になってほしかったのだもの」

 正直、意味がわからなかった。
 本当のお姉様になってほしい?

 嗚咽まじりにローラが打ち明けたのはこんな話だった。

 優しいサリーシャのことがすっかり好きになったローラは、同じくサリーシャのことが大好きなラウルと『サリーシャ様が本当のお姉様だったらよかったのに』とよく二人で話していた。