辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「こんなことが続いたから、伝票が書き上がったと聞いたとき、わたくしも念のために確認しました。サリーシャ様の記載は間違っていなかったわ。納品数量も確認するように徹底したから間違っていないはずよ。となると、誰かが書き換えたとしか思えないのよ。あの社交パーティーの準備品や注文伝票類がまとめて置かれた部屋に入ることが出来る誰かが──席札と同じようにね」

 ローラはその瞬間、泣き崩れた。

 事実はサリーシャの予想だにしないものだった。
 今までサリーシャがしたとされていたミスについて、サリーシャはレニーナを疑っていた。レニーナが実はセシリオに想いを寄せており、邪魔な自分を排除しようとしているのだと思ったのだ。
 しかし実際は、最初の一回を除き、全てローラが仕組んだものだった。

 最初にその可能性に気付いたのはメラニーだった。