「そんなところでも、俺は嫉妬してる。情けないことに、自分よりも十以上年下の甥に嫉妬したんだ。ここに到着したときに二人が屈託のなく笑い合っている姿を見て、もやもやもした。きみが思うより、ずっと狭小で子どもっぽい男だ」
フッと自嘲的に笑うと、セシリオは唇に触れていた手を離し、サリーシャの頬に添える。
「幻滅したか?」
「いいえ」
サリーシャはゆるゆると首を振る。
幻滅など、するわけがない。いつも完璧な大人の男のようにみえるセシリオの隣に立つことに、及び腰になっていた。けれど、セシリオでもそんなふうに思うのかと知り、むしろホッとした。
「ほんの一年前まで、ひとりでも平気だった。なのに、今はたった半月きみと離れただけで、ひどく寂しく感じた。手紙が届くのが楽しみだった。それに、サリーシャが笑うと疲れが吹き飛ぶ」
フッと自嘲的に笑うと、セシリオは唇に触れていた手を離し、サリーシャの頬に添える。
「幻滅したか?」
「いいえ」
サリーシャはゆるゆると首を振る。
幻滅など、するわけがない。いつも完璧な大人の男のようにみえるセシリオの隣に立つことに、及び腰になっていた。けれど、セシリオでもそんなふうに思うのかと知り、むしろホッとした。
「ほんの一年前まで、ひとりでも平気だった。なのに、今はたった半月きみと離れただけで、ひどく寂しく感じた。手紙が届くのが楽しみだった。それに、サリーシャが笑うと疲れが吹き飛ぶ」



