辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「サリーシャ様、これまでも注文ミスなどが続いていらして。前回、メラニー様からきつく怒られていらしたから、先ほどわたくしが念のため確認したのです。そうしたらまた間違っていたから……。メラニー様が気付く前に書き直した方がいいと思うわ」
「注文ミス……」
 
 そういえば、サリーシャから最後に届いた手紙でも注文ミスをしてしまったと落ち込んでいる内容が書かれていた。

 セシリオはレニーナが手に持つトレーの上のカードを手に取った。丁寧な文字で招待客の名前が綴られている。それを順番に見ていたセシリオは、ふと手を止めた。

「これは全てサリーシャが?」
「いいえ。わたくしとローラ様と三人で手分けしました」
「そうか」

 セシリオは持っていたカードをじっと見つめる。
 脇に避けてある五枚が間違っているというカードだろう。
 パッと見てすぐに違和感を覚えた。