「それに、あの子もいい子だな。ローラとラウルがえらくなついている。目を引く美人だし、パトリックがあと少し早く生まれていたら、素晴らしい良縁だっただろうに。惜しかった」
からかうようにジョエルがそう言うと、セシリオはムッとしたように口を尖らせた。
「──それは聞き捨てなりませんね」
「冗談で言っているだけだから、そう怖い顔をするな」
憮然とした表情を浮かべるセシリオを見つめ、ジョエルは楽しげに笑う。そして、ふと窓の外を眺めると呟いた。
「レニーナにも、良縁があればよいのだがな」
釣られて見た窓からは、青い空に白い雲が流れていくのが見えた。
***
しばらく世間話を楽しんでから部屋に戻ったセシリオは、部屋の中がやけに静かなことに気付き、辺りを見回した。
「サリーシャ?」
からかうようにジョエルがそう言うと、セシリオはムッとしたように口を尖らせた。
「──それは聞き捨てなりませんね」
「冗談で言っているだけだから、そう怖い顔をするな」
憮然とした表情を浮かべるセシリオを見つめ、ジョエルは楽しげに笑う。そして、ふと窓の外を眺めると呟いた。
「レニーナにも、良縁があればよいのだがな」
釣られて見た窓からは、青い空に白い雲が流れていくのが見えた。
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しばらく世間話を楽しんでから部屋に戻ったセシリオは、部屋の中がやけに静かなことに気付き、辺りを見回した。
「サリーシャ?」



