辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「本当によかったよ。セシリオがいつまでも結婚しないから、メラニーはとても心配していた。昨年はレニーナを嫁がせてはどうかと真剣に相談してきたほどだ」
「レニーナを? ああ、そういえばそんなことを昔言っていたな」

 あれはいつだっただろう。二年くらい前に、一度だけそんなようなことをメラニーから言われた気がする。けれど、冗談だと思ったセシリオはその話を笑って流した。まさか義兄に相談するほど本気だったとは驚きだ。

「レニーナには俺よりいい男がいるでしょうに。俺はいわゆる好まれるタイプの貴族の男からは外れています」
「セシリオは十分にいい男だぞ。なんといっても、メラニーの自慢の弟だからな」

 ジョエルは相好を崩すと、セシリオを見つめる。