サリーシャはラウルをつれて、すぐに屋敷の医務室へと向かった。軍事的な要塞及び訓練施設も兼ねるアハマスの領主館には常時複数人の医師達が勤務しているが、プランシェ伯爵邸は違う。医学の知識がある看護師が見てくれたところ、幸い手のひらを少し擦りむいただけで、他には大きなけがはなかった。
──よかった……。
サリーシャはホッと胸を撫で下ろした。しかし、安心するのと同時に頭の中を占め始めたのは、やはり先ほど落とした望遠鏡のことだった。
──早く探しにいかないと。
なくすなんて、あり得ない。あれはセシリオから贈ってもらった、サリーシャの大切な宝物だ。たとえ壊れていたとしても、絶対に回収したいと思った。
手当を終えたラウルを部屋まで送って後のことをルーリィに任せると、サリーシャはすぐに先ほどラウルが転んだ辺りに戻った。
──よかった……。
サリーシャはホッと胸を撫で下ろした。しかし、安心するのと同時に頭の中を占め始めたのは、やはり先ほど落とした望遠鏡のことだった。
──早く探しにいかないと。
なくすなんて、あり得ない。あれはセシリオから贈ってもらった、サリーシャの大切な宝物だ。たとえ壊れていたとしても、絶対に回収したいと思った。
手当を終えたラウルを部屋まで送って後のことをルーリィに任せると、サリーシャはすぐに先ほどラウルが転んだ辺りに戻った。



