辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 寂しい気持ちに蓋をすると、気を取り直して新しいカードに手を伸ばす。手元のノートに書きしたためられた社交パーティの参加者リストを見ながら、丁寧に名前を書き写していった。

 サリーシャが今作っているのは社交パーティの晩餐会で座席に置くための席札だ。
 今度こそミスをおかしてはならない。サリーシャは書き終えたそのカードの綴りとノートの綴りをもう一度見比べて一文字も間違っていないことを確認すると、そのカードを端に寄せる。その単調作業を延々と繰り返し、席札を仕上げていった。

 全てのカードを作り終えたサリーシャ最後にもう一度間違いがないかの確認をした。一枚一枚手に持ち、順番にノートと見比べる。

「よし。大丈夫ね」 

 これだけ注意深く確認したのだ。今度こそ間違いないと、サリーシャは満足げにノートを畳む。