辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 レニーナは少し微笑んで用件だけを言うと、その場を後にした。その姿を見送ってからサリーシャは慌てて準備をして、メラニーの部屋へと向かった。

 ──なにを言われるのかしら……。

 歩きながら、これからメラニーになにを言われるのかと考える。
 社交パーティーの準備の相談かもしれないし、これまでのことをなにかを注意されるのかもしれない。注意されることには心当たりがありすぎるので、自然と足取りが重くなる。

「失礼します」

 サリーシャがそっとドアを開けると、執務机に向かっていたメラニーはサリーシャを待ちわびていたようで、すぐに目が合った。

「どうぞ、そこに座っていただけるかしら?」
「はい」

 サリーシャは指し示されたソファーに腰をおろした。メラニーも執務用の椅子から立ち上がると、サリーシャの前に腰をかける。見計らったように侍女が紅茶を淹れてくれた。