辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「誰にでもミスをしてしまうことはあります。けれど、同じミスを何度も繰り返すというのは、その人の不注意以外のなにものでもありません」
「……はい」
「もう二度と同じ失敗をしないように気をつけて。レニーナ様とローラが手配したものは?」
「全て届いております」
「そう。よかったわ」

 メラニーが安堵したように息を吐く。

「レニーナ様、このあと少し話があるの。いいかしら?」
「はい」
「サリーシャ様は次に呼ぶまでゆっくりしていて」
「……はい」

 レニーナだけが呼ばれたことに、サリーシャは少なからずショックを受けた。メラニーから、社交パーティーの準備を任せるにはあなたは力不足だと宣言された気がしたのだ。

 ──本当に、ちゃんと確認したのになんで?

 サリーシャは居たたまれなくなり、また顔を俯かせた。


***


 落ち込むと、誰かの手にすがりたくなる。