辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「いいえ、メラニー様の言うとおり、わたくしがラウル様をしっかりと見ておくべきでした」

 小さな手をとると、そっと包み込む。

「ラウル様。お外に遊びに行きましょうか?」
「いいの?」
「もちろんです。その約束ですわ」

 にこりと微笑むサリーシャを見て、ラウルはぱぁっと表情を明るくする。

「サリーシャ様が本当のお姉様だったらよかったのに」
「ローラ様とレニーナ様がいらっしゃいますわ」
「でも、いつかお嫁に行っていなくなっちゃうんでしょ?」

 サリーシャはぐっと言葉に詰まったが、すぐに優しく微笑みかけた。

「そのときには、きっと新しいお姉様がいますわ」
「新しいお姉様?」

 ラウルはヘーゼル色の瞳で不思議そうにサリーシャを見上げる。サリーシャはラウルを見返してにこりと笑う。