辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「さっきまではお母様のお手伝いをしていたのよ。時間に入らないわ。それに、ラウルのところにはそろそろ家庭教師の先生が来る時間よ」
「ええー」

 腰に手を当てるローラを見上げ、サリーシャの右手を握っていたラウルががっかりしたような声をあげる。セシリオから聞いていたとおり、三人の子ども達はいつもとても賑やかだ。

「ラウル様。では、お勉強のあとにお外に行きましょう。きちんと終わらせて下さいね」
「本当? 約束だからね」
「はい、約束です。お茶が終わったらお部屋に伺います」

 サリーシャが笑顔で小指を差し出すと、ラウルも笑顔で小指を絡めてきた。

 お茶会では、ローラとレニーナとお喋りに花を咲かせた。特にローラは社交界にデビューするのが今から楽しみで堪らないようで、しきりにその話をレニーナやサリーシャに聞きたがる。

「舞踏会では男性にダンスに誘われるのでしょう? 楽しみだわ」