辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 夕食後、サリーシャはメラニーと料理長との社交パーティーの食事について打ち合わせに同席した。

 何気なく食べている料理の一つをとっても、領地の有力者たちを招待するので出来るだけ領地の特産物を使用しながら、どこかの地域だけの作物に偏らないように細心の注意を払う。合わせる果実酒も招待した近隣の他領から仕入れるなど気を使っていた。
 さらにはメニューも、若い人から年配者まで食べやすいようにと工夫されていた。
 
「色々と気を遣わなければならない点があるのですね。勉強になります」

 サリーシャが感心したように呟くと、メラニーは笑顔で頷く。

「ちょっとしたことだけど、皆さんに気持ちよく過ごしていただくために必要な事よ」

 きっと、こういう気配りはサリーシャひとりでは気付けなかっただろう。
 セシリオがいないのは寂しいけれど、ここに来てよかったと思う。