辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

「釣書を何度も持ってきてお前の意見を聞いているだろう? このままでは本当に行き遅れになってしまう」

 少し責めるような口調に、レニーナは口を尖らせて肩を竦めて見せる。
 サリーシャは二人のやり取りを見守りながら、どうやらレニーナにはさほど結婚願望がなく、早く結婚させたいジョエルと日々戦っているようだと理解した。

 全員との挨拶が終わるとメラニーが皆を座らせて、サリーシャに向き合った。

「社交パーティーの準備はレニーナとローラも一緒に手伝って貰うつもりよ。サリーシャ様もそのおつもりで」
「はい、わかりました。よろしくお願いします」

 サリーシャは笑顔で頷くと、メラニーも満足げに頷いた。

「さあ、では食事にしようか。新しいアハマス夫人を歓迎して」

 ジョエルの合図で食事が次々に運ばれる。