その茶色い瞳が一瞬サリーシャを値踏みするように眇められたような気がして、サリーシャはレニーナを見返した。しかし、次の瞬間にはレニーナは穏やかに微笑んでいた。
「レニーナ様はあまり王都の舞踏会に参加なさらないのですか?」
サリーシャは自分とほぼ同年代の伯爵令嬢であるレニーナに、王都での舞踏会で一度も会った記憶がないことを不思議に思った。この年代の伯爵令嬢であれば、殆ど全員がフィリップ殿下の婚約者となるために足繁く王都の舞踏会に通っていたからだ。
それを聞いたレニーナは、顔をしかめると片手をひらひらと振って見せた。
「二十歳過ぎた頃からは、一度も。だって、早く結婚しろ、今日は良い人はいたのかと、毎回毎回お兄様が煩いんですもの」
「可愛い妹に良縁を望むのは当然だろう? 今年こそ嫁ぎ先を決めてもらうからな」
「まあ、勝手に決めては嫌ですわ」
「レニーナ様はあまり王都の舞踏会に参加なさらないのですか?」
サリーシャは自分とほぼ同年代の伯爵令嬢であるレニーナに、王都での舞踏会で一度も会った記憶がないことを不思議に思った。この年代の伯爵令嬢であれば、殆ど全員がフィリップ殿下の婚約者となるために足繁く王都の舞踏会に通っていたからだ。
それを聞いたレニーナは、顔をしかめると片手をひらひらと振って見せた。
「二十歳過ぎた頃からは、一度も。だって、早く結婚しろ、今日は良い人はいたのかと、毎回毎回お兄様が煩いんですもの」
「可愛い妹に良縁を望むのは当然だろう? 今年こそ嫁ぎ先を決めてもらうからな」
「まあ、勝手に決めては嫌ですわ」



