アハマスの領主館にある執務室で、セシリオは待ちわびていたものが届いたと確信して口の端を上げた。大きめの封筒を裏返すと、そこには予想通り封蝋が施され、プランシェ伯爵家の紋章が押されいる。
執務机からペーパーナイフを取り出し封を切ると、中からは二枚の上質紙が出てきた。二枚とも内容が同じであることを注意深く確認してからペンを取り出すと、それらの一番下の空白に丁寧に『セシリオ=アハマス』とサインを書きしたためた。
ちょうど書き終えたタイミングでコツコツと扉をノックする音がして、モーリスが入室してきた。
「入るぞ」
「ああ。返事を聞く前にもう入ってるだろ」
「まぁな。来期の兵士と武器の配備計画表を持ってきた」
モーリスはそう言いながら、セシリオの執務机に書類の束を置く。置かれた僅かな衝撃で、小さなビンに入ったペンのインクが波紋を描きながら揺れた。
「もうそんな時期か」
執務机からペーパーナイフを取り出し封を切ると、中からは二枚の上質紙が出てきた。二枚とも内容が同じであることを注意深く確認してからペンを取り出すと、それらの一番下の空白に丁寧に『セシリオ=アハマス』とサインを書きしたためた。
ちょうど書き終えたタイミングでコツコツと扉をノックする音がして、モーリスが入室してきた。
「入るぞ」
「ああ。返事を聞く前にもう入ってるだろ」
「まぁな。来期の兵士と武器の配備計画表を持ってきた」
モーリスはそう言いながら、セシリオの執務机に書類の束を置く。置かれた僅かな衝撃で、小さなビンに入ったペンのインクが波紋を描きながら揺れた。
「もうそんな時期か」



