辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 思いがけない提案に、サリーシャは驚いてまじまじと目の前のメラニーを見つめた。メラニーはサリーシャの動揺をよそに、澄まし顔をしている。

「ええ、そうよ。ちょうど、再来月あたりに領地の関係者を呼んで社交パーティーを開こうと思っていたの。そのお手伝いを一緒にしてもらえれば、大体の流れは覚えられると思うのよ。それに、わたくしの子ども達もサリーシャ様に会いたがっていたし、どうかしら?」

 サリーシャは戸惑った。この誘い方は、サリーシャだけがプランシェ伯爵家にお世話になりに行くように聞こえる。
 サリーシャが困惑気味にセシリオを見上げると、セシリオも同じように感じたようで、僅かに眉を寄せていた。

「姉上、サリーシャだけをですか?」