辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 紹介するように肩を抱き寄せられて、サリーシャは目の前のご夫人を見た。

 ややきつめのヘーゼル色の瞳と高い鼻梁はセシリオのそれとよく似ている。少しうねる焦げ茶色の髪を結い上げて、ハーフアップにしている。その髪に飾られた金色の髪飾りが存在感を放っていた。
 そして、身長もセシリオ同様にとても高く、長身かつ十センチのハイヒールを履くサリーシャとあまりかわらない。美人なのだが、その顔つきからやや冷たい印象を受ける人だった。

「はじめまして。サリーシャでございます。よろしくお願いいたします」
「はじめまして、メラニーよ。よろしく」

 メラニーは、会釈して顔を上げると、サリーシャのことを真っ直ぐに見つめてきた。あまりに真っ直ぐに見られるので、少し居心地の悪さを感じて目を反らしてしまったほどだ。