辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2

 部屋に灯された明かりがいつもよりもずっと輝いて見えるのは、なぜだろう。まるで、昨日見た大聖堂のステンドグラスのように、幻想的に煌めくのだ。手を伸ばせば、その宝石に指が触れる気がした。
 こんなに楽しいダンスは、初めてかもしれない。曲が終わってセシリオが端に寄ろうとしたとき、サリーシャはとても寂しい気持ちになってとっさに腕を強く握った。

「サリーシャ、もう一曲か?」
「だめですか?」
「もちろん、構わない」

 セシリオはフッと笑う。
 結局、セシリオはサリーシャが満足するまでずっとダンスに付き合ってくれた。

「今日は満足できた?」
「とても素敵な時間でしたわ。殿下とエレナ様はお幸せそうでしたし、閣下と沢山踊れました。ありがとうございます」