「花宮美桜だろ?俺は、統牙。如月統牙」

今まで見ていなかった彼の顔はすごく綺麗だった。

息を呑んでしまうほどのきめ細かな白い肌でそして、
私は私を見つめる彼のまっすぐな瞳に目を奪われた。


「俺を信じろ。お前が何を抱えていて、何に苦しんでいるのか。俺にはわからない。」

「でも、俺は、お前を救いてぇんだよ」

今日初めて会って、初めて話した人をそんな簡単に信じられるはずない。


だけど、私はずっとこの言葉をずっと誰かに言って欲しかった。