「!?」

「え、そんな子いる?」

予想外の言葉に驚く瑞稀。

「姫になりたい女なんて、いくらでもいるだろ。なんで?」と大和。

「あいつは俺だから」

それ以上は誰も聞き返さなかった。聞けなかったんじゃない。

聞く必要がなかった。

その一言で十分だった。

花宮美桜という女は何か抱えているものがある。

そして、それは誰も知らない。統牙でさえ。
だからこそ、統牙は放って置けない。

そして、そう思っているのは俺たち4人も同じはずだ。

全員、口に出さないが、思っている。

「俺たち劉旺の出番だな」

と。。。