統牙と花宮が出て行った後、

「やっぱダメだったな」と樹。

「ああ、でもわかってたことだろう」と俺が言うと、

「昨日そう言ってたしな」と大和。

「残念だなぁ」と瑞稀。


そう。俺たちは昨日、突然統牙に集まるように言われた。
そして、

「姫にしたい奴がいる。明日、連れてくる」

「やっとかー!!どんな子なんだよ?」瑞樹は興味津々。

「簡単に言えば、昔の統牙みたいな子だなー。」と笑う樹。

「お前ら。会ったのか?」

「ああ、同じ学校だ。」

「でもてことは、訳ありなんだ?」と勘の鋭い大和言う。

「ああ、でもきっと姫になることを断るはずだ」