次の日、すっかり体調も良くなった私の元に如月君から連絡が来た。

電話に出ると、

「俺だけど。家の前にいるから。」

それだけ言って。電話が切れた。
私は、急いで着替えて家から出ると、
バイクに跨った如月君がいた。

制服姿じゃない如月君は、高校生に見えないほど大人っぽくて、私は思わず、かっこいい…

そうつぶやいていた。

私の視線に気づいたのか、
如月君は、バイクから降りて、

「早かったな笑もっとゆっくりでも良かったのに」

そう言い、私に近づいた。

「今日連れて行きたいとこあるから、一緒にきて」

そういい、私の手を引いて、ふわっと私の体を持ち上げ、ヘルメットをつけた。

「ど、どこに行くの?」

「着くまで秘密」

そう言って笑った顔があまりに綺麗すぎて、私は思わず目を逸らした。

「寒いからこれ着てて」

そう言って如月くんは着ていた上着を私にかけた。

15分ほどバイクで走ったところで、ある建物の前で止まった。

「倉庫…?」

そう呟く私に

「ああ、」そう彼は短く返事した。
まだ、何も話す気はないらしい。
なんだか、怖いなあ。悪い人じゃないはずだけど。

倉庫に入ると、その中には、たくさんの男たちがいた。

「怖いか?」

「ううん大丈夫。。。」

そう言い彼は私の手を引いて倉庫の中に入った。

入った瞬間、如月君に気づいた男たちは、一斉に

「こんにちは!!」
「統牙さん!」「お久しぶりです!」

そう言う声が飛び交った。
あまりに突然なことに私は驚いた。如月君って何者なの。?

「ああ、」

そう返事をして、2階に上がった。