「れんー、統牙どこ行ったんだよ。すぐいなくなるんだけど」

授業中寝てた俺はいつの間にか統牙が席にいないことに気づくと、蓮に声をかけた。

「知らねーよ、あ、いつものとこじゃねえの?」そういう蓮に

「いつものとこ?ああ、屋上か」

それと同時に授業開始のチャイムがなった。

「蓮も行こうぜ。どうせ、暇だろう?」

「は?一緒にすんなよ」

なんて。そう言いながらも、俺についてきてくれる蓮は何気に優しい。
何気になんていうと怒られるだろうけど。

「あいつ、ほんと超自由だな、今授業中だぜ?」そういう俺に

「じゃあ、授業抜け出してる俺らも同類だな」そういう蓮にああ、確かに。俺はそう笑った。