しかし次の瞬間、彼女は屋上の端に行き、足を伸ばしていた。

まさか。。と思った。
あの時の俺は相当焦っていた。

いつもなら考えられない程の大きな声を出していたと思う。

こいつをここで手放したくない。そう思った。

俺の一言で、

彼女の体が一瞬フリーズしたことが不幸中の幸いだった。
俺は、必死で、手を伸ばした。