同じクラスではなかったが、

彼女の噂はいつも俺の耳にも回ってきた。

彼女はいつも1人で、そして、周りに誰も寄せ付けなかった。

冷姫。そう彼女は呼ばれていた。

そして、

俺はその日、授業をサボって屋上の隅で横になっていた。
で、そこに彼女(冷姫)が入ってきた。

屋上にまさか、人がいるとは思わなかったのか。

彼女は空に手を伸ばし、そして、彼女は静かに泣いていた。

その姿に俺は目を奪われた。こんな気持ち初めてだった。