2月中旬になった。

「俺さぁ、今度、手術することになった」
「そうなの?」
「うん。腫瘍はとれるけど、手がちゃんと動くかはわからない。でも、腫瘍がもっと大きくなる前にとらないと。」
「そうなんだ。」
「だから、応援しててね。」
「もちろん。」

 大きな病気をしたことない、手術もしたことない私には気持ちはわからなかった。
 ただ、そばにいることしか出来なかった。

次の日、神社でお守りを買って渡した。
「ありがとう。」
抱きしめて、キスしてくれた。